コーカサス

コーカサスオオカブトムシ
学　名　：　Ｃｈａｌｃｏｓｏｍａ　ｃａｕｃａｓｕｓ
原産国　：　スマトラ島・ジャワ島・マレー半島
最大サイズ　：　１３０mm

大きな体に４本のオオツノを持つ、世界最強の
カブトムシ。スマトラ島産が最も大きくなり、ジャ
ワ島産は正面に伸びる長い角の先端に鍵状の
突起を有する。飼育は簡単でも、大きな成虫を
羽化させるのは至難？最近は比較的安価で入
手可能です。是非飼育に挑戦して下さい。

側面から見る姿

正面から見る顔

正面上から見る姿

ひっくり返して見ると
赤いのが分かる

触ろうとすると、威嚇のポーズで背羽とおしりをこすり合わせ、シュッシュッと音を出して怒る

触る際に、胸板と背羽の付け根に触れると、カッター
のように鋭い縁で爪切りのように指を挟むので注意
されたい。特に子供は挟まれやすい。直上写真参照

自然界においては、熱帯雨林のジャングルに生息し日本のカブトムシ同様、樹液に集まる。
倒木などの下から幼虫が採取でき、木材の腐朽したものを主食として幼虫が育つと考えられる。
自然界では２年位を掛けて成虫になると考えられるが飼育すると１年で成虫に持っていける。
周年を通して採取できるが、現地生息地の環境が森林伐採等によって悪化している事もあり、大型固体は減少している。小さな固体は角が未発達で角というよりコブのような突起が出るだけのみすぼらしい姿になる。飼育しているとこのような小さな固体が羽化するケースが多く、長角成虫を羽化させるまで挑戦する事が飼育の醍醐味といえる。

飼育セットを作る

飼育ケースは出来るだけ大きくて深みのあるものを選びます。蓋がしっかり閉まるものを選んでください。

ＦＢＩ製　「Oマット」
￥２,０００

Ｔｈｅ　Ｗｏｒｌｄ　Ｉｎｓｅｃｔｓ製　「ＴＷＩマット」微粒子タイプ
￥２,０００

次に飼育ケースの３分の１位までマットを入れて、写真のように飼育ケースの４分の１位になるよう、力を込めてマットを押し固めます。この固い部分に雌親が卵を産みつけます。

マットを３分の２位まで敷き、最後に転倒防止用の太めの木を置いて終了です。

餌について

バナナを与えてください。
与え方はバナナを半分に輪切り、更に縦に半分に切ったものを与えます。
これが一番低コスト高栄養ですが、すぐに餌が痛むのが難点。
市販されているものでは、昆虫ゼリー等が有りますが、出来るだけ大きな容器に入ったもの、高蛋白等の表示されたものが良いと思います。

ここまで出来たら、虫をペアで飼育します。雌がマットに潜り、暫くしたらケースの底に卵を産んでいる筈です。２ヶ月もすれば、幼虫が這い出してきます。それまで、飼育ケースは無暗に動かさない。また、直射日光の当たる場所、高温になる場所には置かないで下さい。冬なら逆に凍るような寒い場所に置かないように、適切な温度は２４℃～２７℃位でしょう。

約１ヶ月半後